若手医師に「内科・外科・総合診療科・小児科」が人気の理由

20代の医師といっても、他の年代と比べて価値観の幅が非常に広いので一概には言えませんが、この年代の医師に特に人気の診療科となっているのは、内科や外科、そして総合診療科などです。

なぜ20代の医師を一括りにできないかと言えば、医師免許取りたてで研修を受けている最中の医師もいれば、後期研修も無事に経た上でそれぞれの選んだ専門分野でさらに経験を積み始めている医師もいるからです。

医師免許取りたての医師と、それぞれの道を歩み始めた医師とでは、当然価値観やキャリアとの向き合い方も異なります。

ただ、若い医師が総じて、潰しが利き将来独立しやすい内科を選択するのは自然な流れなのかもしれません。
また、欧米では当たり前となってきており、日本でも徐々にその存在の重要性が増してきている総合診療科、ここもやはり上で紹介した通り人気の診療科の一つとなっています。

外科も相変わらずの人気で、医療の花形と言える存在から、20代の医師はこの分野を選択する人も少なくありません。
また、これも若い医師に強い傾向ですが、小児科を選択する医師も多く存在しています。
特に若い女性の医師はこの傾向が顕著でしょう。

常にニーズがあり医師不足の「産婦人科」

これら人気の診療科とは別に、需要の有無で考えると、産婦人科は常にニーズがあり、しかも医師不足が他の診療科と比較してもだいぶ深刻ですから、若い医師には積極的に選んでもらいたい分野となります。

もちろん、上で紹介した人気のある内科や小児科、総合診療科、外科なども医師不足の状態が続いています。

特にこれから高齢化社会がさらに進めば、内科や総合診療科の需要は急速に増えることが予想され、より一層若い医師の活躍する場が増えていくでしょう。
少子化に伴って小児科や産婦人科の需要は減るのではないかという声もありますが、決してそんなことはありません。

20代の医師が多く選択する両科ではありますが、しかし、その過酷さやリスクの大きさから、小児科や産婦人科から他の診療科へと転科してしまう医師も多く、需要と供給のバランスが保てていない状態が続いているのです。

20代の医師が転職を考えるとき、できればこれからの日本社会でニーズの増える診療科、且つ医師不足が深刻化している診療科を選択肢として考えてもらいたいものです。

転科するケースもそうですが、今現在そうした診療科で働いているのであれば、「転科せずに勤務先のみを変える」。
そのような選択も排除せずに転職を決意してみてはどうでしょうか。
できることなら、日本社会に貢献できる形での転職を考えてみましょう。